Whanaungatanga〜繫がり〜

ニュージーランドのマオリ語で家族のような繋がりという意味。このブログでは科学的に人生をより豊かにするためということをテーマに、スポーツ、健康、生き方、コーチングについて記していきます。日々気づきや学びをどんどんシェアして行きます。

選手全員の虫が好む場所を作る

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 虫の話

みなさんこんにちは。

 

今日はチームをどうやって作って行くのか、

 

こんな言葉を聞いたとこはないでしょうか?

 

 

虫の居所が悪い

 

虫の知らせ

(これはいいことが起きるときにもあるものです)

 

虫がおこる

 

虫がつく

 

虫がおこる

 

虫が治る

 

虫が好かない

 

などなど

 

これら、虫は実際の昆虫ではなく、

 

私たち人間が飼っている虫のことをさします。

虫の由来

実は2つの説が存在します。

道教にまつわる物と江戸時代のものだとされています。

一つ目は道教

中国の道教(宗教)では、人の体内には生まれた時から3匹の「虫」が棲み、その人のおこないを監視し、人が眠りについたときに、体内からそっと抜け出して悪いおこないを天帝(天にいる神様)に報告したと考えられていました。この体内に棲む3匹の「虫」が虫の知らせの由来とする説です。

 

二つ目が江戸時代の9匹の虫を由来とする説

江戸時代には、人の体内に9匹の虫が棲み、その虫が感情や意識をコントロールしていたと考えられていました。この時代の人達が、目に見えない不思議な現象を「虫」の仕業にしたことが由来となったという説です。

 

実際

三尺九蟲ということから、私は江戸時時代説が濃厚だと考えています。

 

それはさておき

 

 

今日のタイトルである

選手全員の虫が好む場所を作るとはどういったことなのでしょうか?

 

選手全員の虫が好む場所を作る

ニュージーランドきく言葉

実はよくニュージーランドでは、

 

 

あいつが次何するかわかる

まるで虫の知らせがあったかのように

 

 

体が勝手に動くとか

 

 

状況判断見てからでは遅いとかいうことをよく言います。

 

 

 

全員がセイムページにいようとか

 

 

X-Factor

 

ニュージーランドラグビーは見た目、

インディビジュアルで個人が優れている。

だから

状況判断が優れていて、ゲインも切れるし

隣の人の動きについていけると

 

 

もちろんインディビジュアルの強化も進めています。

x-factor を持とうだとか、

基本的に各選手それぞれが持って

x-factorをコーチはそれらを潰さないようにと努力します。

 

 

今日は個人のところはここまでにしておいて

 

チームという部分に触れていきたいと思います。

 

選手の虫が居やすい場所を作る

実は、そんなニュージーランドですが、

チームというものをとても大切にしています。

 

 

そして、

コーチはチームを作って行くのにとても考えています。

 

 

一見練習している風景も、

選手にプレーさせてるだけにしか見えません。

 

選手を笑かして、一緒に遊んでるかのように

 

どうやって?

ニュージーランドでとても大切にしているのが

チームを作る上で大切にしてるのが

 

時間です。

 

時間の共有です。

 

どうやって選手同士、

コーチも含め長い時間一緒にいるのかを

必死で考えます。

ほんの少しの例

例えば、

チームビルディングで

カヌー、サーフィン、ボーリング、カラオケ、飲み会(減ってはきている)山登りだったりとか

 

もちろん、ミーティングもありです。

 

 

 

例えば、クラブルームに

みんなでご飯を食べれるキッチンを用意したり、雑誌ビリーヤード、ダーツなどを置いて練習の遊べる場所を用意したり

 

ニュージーランドのコーチが意識しているのは、

どうやって環境を整えるにかにすごく努力しています。

 

どういうことか

 

日本のコーチは一人一人の選手に

集中しろだとか、

もっと走れだとか、

自主練しろだとか

というところにフォーカスします。

 

環境さえ揃えば、選手は勝手に努力し始めます。

 

虫が起こるのです

 

環境とは、もちろんジムの設備とか、ビリヤード買ったりとか、お金で解決できるものだけではありません。クラブの中には、そんなお金がというところもあると思います。

僕が主にのべているの人の繋がりの話です。

 

 

ここに書いている例はあくまでも例です。

 

チームをみて、何ならみんなが望んで参加してくれるのかは

あなたの発想しだいです。

 

ウエリントンカレッジで実際行ったこと

僕がコーチしているチームでは

一日トライアスロンといって、チーム誰1人脱落を出さず、全員でクリアするといったものもありました。スタートは水泳、そしてカヌー山登りなどなど

スタートとゴールだけ渡されてチームで動く

 

コーチはもちろん離れます。

 

なぜか?

試合のピッチ上にコーチはいないから、

きつい時でも自らの意思でチームと繋がって痛いと感じるようにしてもらうためです。

 

なので、原則彼らは、帰ってもいいし、ズルをしても構いません。

 

そこで、辛いときにどれだけ繋がっていられるのか

 

これがキーにになってきます。

 

日本とニュージーランドのチームの違い

日本は集団(チーム)社会だという嘘

 

僕は、ニュージーランドにきてとても感じることがあります。

 

日本は本当にチーム社会なのかという問題です。

 

チームであることは確かです。

 

しかし、大きなチームとして動くのは苦手なのではないかということです。

 

なぜか、日本の大学のクラスやチームをみてください。

大きなチームの中に

ごく小さなグループがたくさん存在していて、

所属しているチームから、なかなかはみ出ようとしない。

 

はみ出ようとしたりすると

 

虫が好かなかったり

 

虫の居所が悪かったり

 

します。

 

何より

虫の居所が悪かったとしても

日本は未だに強制というコーチの強制という力を使っているため

選手はそこに居ますが、選手が虫の居所が悪いと感じていることだってあります。

 

それでは、試合中にチームメイトからの

虫の知らせが起きる量が違います。

 

そして

情報もその中で共有し、あまり外に出したがりません。

 

すごくそれがよりインディビジュアルに感じます。

 

もう一度言いますが

強制なので、 虫が好きでいてる訳ではない。

 

ニュージーランドはどうなのか?

家族と呼ぶ幅があまりにも広い!!笑

あった人全員にブラザーと呼べる!!笑

 

みんなで、好きで情報共有し助け合います。

もちろん、食べ物もお金(募金)も時間も共有します。

 

もちろん好きであるということが前提なのですが。

 

コーチは虫が好きな場所を作っている

コーチは好きであることを

とても意識していると感じます。

 

どこにいても、虫の居所が悪いが本気で感じることはないです。

 

もちろんみんな好きな場所はあります。

 

ある研究者から教えて頂いたアーロンスミスへのインタビューです。

 

オールブラックスでプレーするよりも、

マオリオールブラックスでプレーする方がよっぽど居心地がいいと。

 

アイランダー系やマオリのみんな家族みたいに受けれてくれますが、

基本的に彼らでいようとしたがります。

まるで、日本の小さなグループがいっぱいあるように。

 

そういった彼らでも、

虫の居所が悪いと感じさせないことがコーチの役割です。

 

 

 

 

虫が好かないという言葉は

自分の中にいる虫がその環境を好まないということです。

たとえどんな困難でが来ても

コーチは選手1人1人の虫が好む環境を作っていくことで、

選手たちは虫を共有し、それら虫が選手たち虫の知らせを与え、

その場で必要なことが思い浮かび体が勝手に動くようになって行くものなのです。